ご挨拶
この度、「現在における社会精神医学の存在意義とこれから~不安に満ちた現在社会といかに向き合い、いかに貢献がしうるのか~」をテーマに、神戸商工会議所会館において、2023 年(令和5 年)3 月16 日(木)17 日(金)の2 日間、第41 回日本社会精神医学会を開催する運びとなりました。
日本社会精神医学会は、疫学的手法や社会科学的手法を用いて、社会的文脈からこころの健康問題の予防、疾患の診断・治療・リハビリテーション、社会保障制度のあり方等の研究を学術的に行う精神医学の一分野です。それは精神保健学、地域精神医学、精神障害リハビリテーション学、産業精神医学、文化精神医学、司法精神医学等の学問分野と広く重なり、さらには看護学、心理学、社会学、教育学、公衆衛生学等多くの関連学問分野と関心を共有しています。今回は、コロナ感染症の拡大、ウクライナ情勢など、現存の不安定要因も鑑み、現在社会に蔓延する不安やその影響に対し、社会精神医学がいかに貢献しうるか、今後どうあるべきかを中心に、今を生きる人々のメンタルヘルスに関わる問題や対応を幅広く多角的観点から議論できればと考えております。
今回会場となります神戸商工会議所は、新神戸駅や三宮駅、あるいは神戸空港からも近い交通至便のポートアイランドに位置しております。飛行機でも新幹線でもアクセスがよい会場ですので、ぜひ多くの方にご参加頂き、活発な議論と交流ができれば幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております。
第41回日本社会精神医学会
大会長 松永 寿人
兵庫医科大学 精神科神経科学 主任教授